平成25年度手術実績
平成25年度手術の総括
平成25年5月に開院致しまして、本年3月末までの手術は下記のようになりました。
お陰様で白内障手術のみならず、硝子体手術、眼瞼手術も私たちが開院当初に考えていた件数を大きく上回りました。
白内障手術に関しましては、より良い視機能獲得、裸眼視力向上を目指して乱視矯正用眼内レンズを積極的に使用させて頂き、その数は145眼中31眼にのぼりました(眼内レンズ費用は手術費用に含まれておりますので、乱視矯正用眼内レンズを用いたからといって別途費用が発生することはありません)。また、乱視矯正用眼内レンズの適応とならない軽度の乱視であっても、手術の際の切開創を工夫することでその軽減に努めております。
硝子体手術や眼瞼手術に関しまして、宝塚ではこれらを行っている施設が少なく、大阪や神戸まで手術を受けに行かれるケースも多かったと聞きます。当院の硝子体手術担当医は、大学病院及びその関連施設で年間600件以上もの硝子体手術を手がけるその道のエキスパートであり、また眼瞼手術担当医は、日本で唯一眼形成眼窩外科を標榜する聖隷浜松病院で2年間研鑽を積み、現在も京都府立医科大学で眼形成外来を担当している、やはりその道のエキスパートです。大阪、神戸まで足を運んで頂かなくても、宝塚に居ながらにして質の高い手術を受けて頂けるよう今後も努めていきたいと思います。
手術実績
白内障 | 網膜 硝子体 |
眼瞼 | 涙道 | その他 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|
合計 | 146 | 13 | 27 | 13 | 32 | 231 |
5月 | 6 | 2 | 4 | 0 | 3 | 15 |
6月 | 9 | 0 | 6 | 1 | 3 | 19 |
7月 | 14 | 4 | 0 | 0 | 2 | 20 |
8月 | 9 | 1 | 2 | 2 | 0 | 14 |
9月 | 5 | 0 | 4 | 2 | 1 | 12 |
10月 | 26 | 2 | 2 | 2 | 3 | 35 |
11月 | 24 | 0 | 2 | 0 | 2 | 28 |
12月 | 6 | 0 | 2 | 2 | 5 | 15 |
1月 | 16 | 1 | 2 | 1 | 8 | 28 |
2月 | 11 | 2 | 3 | 3 | 3 | 22 |
3月 | 20 | 1 | 0 | 0 | 2 | 23 |
※「その他」の手術には抗VEGF抗体硝子体注射、翼状片、結膜弛緩症手術などが含まれます。
※網膜光凝固術、YAGレーザーで施行した後発白内障手術は含んでおりません。
白内障手術成績
例 | % | |
---|---|---|
術後眼内炎 | 0眼 | 0.00% |
後嚢破損 | 0眼 | 0.00% |
チン小帯断裂 | 1眼 | 0.69% |
チン小帯断裂の1例は、成熟白内障の症例で手術前よりチン小帯脆弱化も疑われており、眼内レンズ挿入が困難な可能性について手術前にお話させて頂いておりました。眼内レンズ未挿入では視力も出にくいので、白内障手術の約1週間後に眼内レンズ縫着術を当院で施行させて頂き、現在の視力は裸眼で1.5と非常に良好です。