平成27年度手術実績
平成27年度手術の総括
平成27年4月から平成28年3月末までの手術は下記のようになりました。
まず白内障手術に関しまして、今年度は276眼と、昨年度の215眼、一昨年度の145眼を大きく上回りました。
数ある病院、眼科クリニックの中から当院を選んで頂いた患者様、当院を御紹介下さった他院の先生方に深謝致します。
より良い視機能獲得、裸眼視力向上を目指して乱視矯正用眼内レンズを積極的に使用させて頂いておりますが、その件数も80件と、昨年度同様全体の約30%にのぼっております(眼内レンズ費用は手術費用に含まれておりますので、乱視矯正用眼内レンズを用いたからといって別途費用が発生することはありません)。
最近では、当院で手術を受けて頂いた患者様のお知り合いの方が、白内障手術希望で受診してくださることが増えてきました。当院での診療をご評価頂いてのことと、スタッフ一同非常に嬉しく思っております。
白内障手術以外では、眼瞼手術(25件→41件)、涙道手術(18件→24件)の件数も昨年度を上回りました。
眼瞼手術はその大半が眼瞼下垂に対する手術で、白内障手術同様、当院で手術を受けて頂いた患者様のご紹介で件数が増えている印象です。
涙道手術は全例涙管チューブ挿入術(目から鼻へ続く涙の排泄路にシリコン製のチューブを通す手術)で、24件の内、内視鏡を用いたものは4件でした。
白内障手術や涙道手術、網膜硝子体手術、全ての手術を通して、昨年度同様、今年度も術後感染症や駆逐性出血といった重篤な合併症は一例もありませんでした。
今後もより多くの患者様に「安全で質の高い」手術をご提供できるよう日々研鑽を積んでいきたいと思います。
手術実績
白内障 | 網膜 硝子体 |
眼瞼 | 涙道 | その他 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|
合計 | 276 | 15 | 41 | 23 | 55 | 410 |
4月 | 20 | 1 | 7 | 1 | 8 | 37 |
5月 | 22 | 0 | 3 | 0 | 3 | 28 |
6月 | 26 | 1 | 1 | 0 | 3 | 31 |
7月 | 28 | 2 | 2 | 0 | 4 | 36 |
8月 | 10 | 0 | 7 | 0 | 2 | 19 |
9月 | 21 | 0 | 1 | 2 | 6 | 30 |
10月 | 24 | 1 | 0 | 0 | 3 | 28 |
11月 | 28 | 1 | 2 | 3 | 4 | 38 |
12月 | 18 | 3 | 4 | 2 | 4 | 31 |
1月 | 28 | 5 | 6 | 2 | 7 | 48 |
2月 | 27 | 0 | 2 | 9 | 5 | 43 |
3月 | 24 | 1 | 6 | 4 | 6 | 41 |
※「その他」の手術には抗VEGF抗体硝子体注射、翼状片、結膜弛緩症手術などが含まれます。
※網膜光凝固術、YAGレーザーで施行した後発白内障手術は含んでおりません。
白内障手術成績
例 | % | |
---|---|---|
術後眼内炎 | 0眼 | 0.00% |
後嚢破損 | 0眼 | 0.00% |
チン小帯断裂 | 1眼 | 0.36% |
チン小帯断裂の1例は偽落屑症候群のご高齢の患者様で、手術前よりチン小帯脆弱化が疑われておりましたので、眼内レンズ縫着術を予定して手術に臨んだ患者様でした。術後経過は良好で、術前(0.01)だった視力が現在は裸眼で0.8と非常に良好です。