ベトナムでの海外医療支援
今年も行かせて頂きました
毎年12月でしたが、今年度は3月に行かせて頂きました。目的地は3年前と同じクアンニン省モンカイで、日本からの参加者は、拙院の眼瞼手術を担当して頂いている荒木先生、滝井高校の学生さん6名、同校の校長先生、先生、拙院スタッフ2名と僕の計12名でした。
3年前と同様、14時頃にハノイを出発し、途中ハイフォンという街で一泊して、その翌日11時頃にモンカイに到着しました。この日の午後から翌々日午後までの3日間で計約80件の白内障手術を施行することになりました。
例年110～120件のところ、今年は80件と少なめでしたが、その理由に少し驚きました。幾日か降り続いた雨の影響で、山間部の患者さん達が病院に来られなかったというのです。日本の、しかも比較的都会で過ごしている者としては全く想像もつかない理由でした。
今回初めてご一緒した滝井高校の学生さん達は、将来海外ボランティア活動への参加を考えていたり、看護師を目指していたり、四条畷高校の学生さん同様非常に志の高い生徒さんばかりでした。慣れない環境であるにも関わらず、自分達にできる事を探して頑張っている姿に心が洗われ、また、そんなひたむきな姿勢に刺激を受けました。
手術に関しての気付きもありました。少し抽象的な表現で恐縮ですが、最新の医療機器を用いる日本であれば大して意識しなくても出来ることが、ベトナムという異なった環境ですと、細部まで意識しないとスムーズに進まない過程もあり、日本での手術の際、より細部まで拘る様になりました。
毎回思うことですが、同じ目的を持った仲間が数日間寝食を共にして一つの仕事をやり遂げる達成感、充実感は言葉では言い表せません。また今年も参加させて頂きたいと思います。
最後になりましたが、手術をさせて頂いた患者さんの術後経過が良好であること、また今回の手術が患者さんの今後の人生に少しでもお役に立てていることを切に願っております。
文責：関山英一
笑顔
昨年も参加させて頂き、今回で二度目の参加になりました。
仕事の内容は昨年と同様でしたので、「慣れたもの」と言いたい所でしたが、患者さんの術前処置、誘導、術後処置、物品の整理、補充等盛りだくさんで、しかも手術は3つのベッドで同時進行していますので、どこで何を求められているのかを考えながら動かなくてはならず、常に気を張った状態でした。そんな中、時間はあっと言う間に過ぎ、気がつけば3日間終わっていたという感じでした。
前回もそうでしたが、心身ともに患者さんを癒すべくこのプロジェクトに参加させて頂いているつもりなのですが、手術が終わった後の患者さんの笑顔に何度となく私が癒されました。笑顔は国境、言葉を越えることを実感する瞬間でした。次に参加させて頂く時は、患者さんと接する際の笑顔をもっともっと心がけたいと思います。
文責：脇谷
初参加
この度、ベトナムでの医療活動に初めて参加させて頂きました。先生や以前に行かれたスタッフからお話しを聞いて、「行ってみたい」「やってみたい」という興味で参加した医療活動ですが、現地の言葉は愚か英語すらもままならない上に、日本の手術室とは全く雰囲気の違う現場に戸惑い右往左往するばかりでした。
勝手のわからない手術室での患者さんの介助、物品の補充、眼内レンズ出し、今までに無い緊張感でした。先輩スタッフの動きを見習いつつ、現地スタッフの動きを必死に観察して、今何をするべきなのか考えて行動するのは想像していた以上に大変でしたが、とても貴重な体験だったと思います。また、日本とは環境の異なる海外の医療現場に触れられたことで、自分自身の視野が広がったり、日本の医療環境の良さが再確認できたりと、非常に有意義でした。
あっという間の３日間でしたが、このような貴重な経験をさせて頂いたこと、諸先生方をはじめ現地スタッフの皆さんに深く感謝致します。ありがとうございました。
文責：二見
