指定難病への挑戦
電子免疫治療研究会
「指定難病への挑戦」というタイトルで、Leber遺伝性視神経症(以下「LHON」)に関する記事を電子免疫治療研究会雑誌に掲載して頂きました。
LHONとはミトコンドリア病の一つで、母系遺伝形式を取り、若年男性に好発する遺伝性視神経疾患です。中心視野障害を来たし、視力も0.1以下まで低下するなど、重篤な視機能障害を来たします。
呼吸で取り込んだ酸素の約90%はミトコンドリアで使用され、この酸素の0.1~2%がATP合成の過程で、細胞障害性を有する活性酸素に変化すると考えられています。活性酸素は電子を得ることでその酸化力(細胞障害性)を失いますが、LHONでは、ミトコンドリア内の電子伝達複合体の機能不全によって電子が不足し、活性酸素を処理できなくなっています。
そこで、電子を直接多量に体内に取り込むことができる還元電子治療の、LHONへの有効性を検討してみました。
まだパイロットスタディの段階ですが、発症早期であれば視機能維持・改善が期待できるのではないかという結果が得られております。
また続報もお知らせしたいと思います。